愚痴・憎まれ口・無駄口・世迷言・独断と偏見・屁理屈・その他言いたい放題



その25.≪チームワーク賞、貰っちゃった〜♪≫




002/11/9・10に催された、「長崎ぶらぶらフェスタ」に
参加しました!これは、長崎市が運営している「長崎伝習所」の中の
「長崎ぶらぶら踊り塾」の活動を、市の観光宣伝課が主催して催した
もので(なんだかよく解からないんですが、多分これで間違いないと
思います)、つまり長崎市主催の行事の1つなんです。     

崎では去年から、「ぶらぶら踊り塾」の塾生が作った「長崎ぶらぶ
ら踊り」と言うのが始まってて、これについては僕のみならず、長崎
で伝統芸能に携わってる人の間ではすこぶる評判が悪いのですが、今
回は曲のアレンジも振り付けも自由なコンテスト形式の催しで、しか
も第一回目ということなので、ついつい食指が動いてしまいました!

は今まで、市や県が主催する催しに対しては、どちらかというと消
極的な態度をとって来ました。これにはそれなりの理由があってのこ
とですが、これから新しい文化運動を起こして行く為には、公の機関
とのコンタクトがどうしても必要だということに、最近ようやく気付
いたものですから、今回たまたま巡って来たチャンスに、チャッカリ
乗ってみたと言う訳です。                  

0月10日、佐賀市での出稽古中に、ジャズダンスの奥山聖子先生
から突然お電話があり、十八銀行から振付師を探して欲しいと依頼を
受けた長崎新聞社のMさんから、振り付けと指導の依頼があったけれ
ど、自分は12月の発表会の練習で、時間的にも物理的にも無理なの
で、貴方を紹介したいとの事でした。             

速、十八銀行の経済文化部の方にお目に掛かってお話を伺いました
が、準備期間が1ヵ月もない上に、急な話なので予算も充分になく、
出演者は業務命令で出演するので、土日に時間を掛けて練習する事も
出来ず、2時間程度の練習日が5〜6回しかないと聞いて、唖然とし
てしまいました。あまりにも無謀な話なので、一度はお断りしようか
とも思いましたが、誰が請け負っても大変だろうし、これから新たに
振付師を探すとなると、ますます練習期間が短くなってしまう事に気
付いて、思い直してお引き受けする事にしました。家内も全面的に協
力してくれる事になり、更にメル友の花柳太香緒里さんと、僕の門弟
の藤間釉喜路さんが手伝ってくれる事になったので、直ぐに音楽の編
集と振り付けに取り掛かりました。              

初の練習日、各支店から集められた女性10人男性6人のメンバー
が、10〜20代の人達ばかりだったので、少しホッとしました。3
分間と指定された演技時間を半分に分けて、前半を日本調に、後半を
ロック調に構成していたので、若い人でないと無理だと思っていたか
らです。しかし、誰も日舞をやったことがないのは仕方がないとして
も、洋舞もやったことがなく、フィットネスクラブのエアロビクスさ
えやったことがないと言うので、またまた少し不安になりました。

まけに2回目の練習で、もう数人のメンバーチェンジがあったりし
て、本当に不安で仕方がなかったのですが、出演者の皆さんも、世話
係りの経済文化部の皆さんも、大変熱心に練習に集中して下さったお
蔭で、数日の間にメキメキと上達して、なんと4回目の練習日には、
最後まで振り移しが出来てしまいました。銀行員さんって、ヤッパリ
頭がいいんだネ〜!!!(笑)                 

習と同時進行で、僕の稽古日の合間を縫って、衣裳の調達に走り回
り、男女16人分の衣裳を、約5万円で揃える事に成功しました!借
りる物は勿論頭を下げて値切り倒し、買う物は1円でも安い物を探し
回った結果です。女性は5人が臙脂色の、残りの5人が紫色の附け下
げで、お揃いの裾模様です。帯は黄色の半巾帯を、片流れの文庫結び
にしました。男性は銀行の水色のハッピを着る事にして、ドンブリ代
わりの黒いTシャツと、紺股引代わりの黒のスパッツと、紺足袋代わ
りの黒のソックスを用意して、頭は白い向こう鉢巻きで粋に仕上げ、
全員に銀行のサービス用の団扇を持たせました。履物も、赤い鼻緒の
草履(女性用)と白い鼻緒の草履(男性用)を用意しました。値段の
割りには、とても見栄えのする衣裳になったので、銀行の方達にも喜
んで頂けました♪                      




(11/8の、最終リハーサルの時の記念写真です♪)

な訳で、アレヨアレヨと言う間に、とうとう10日(日)の本番を
迎えました!当日だけのお手伝いを更に2人追加して、午前10時に
集合!其々手分けして、17人(女性の補欠が1人いたので)の化粧
と着付けを仕上げ、お昼のお弁当をバタバタと食べてから、正午には
出陣です!丸山公園・中央公園(ココがメインの審査会場です!)・
中島川公園の3ヵ所で踊りを披露して、再び参加者全員が中央公園に
戻り、1時間のアトラクション鑑賞を終えた後に、いよいよ審査結果
が発表されました!                     

念ながら優勝は逃しましたが、嬉しい事に「チームワーク賞」を受
賞しました♪こんな短期間の練習で、こんな素晴らしい賞を頂けたこ
とは、僕に言わせれば奇跡に近いです!教える側も教わる側も、色々
とお世話をして下さった方達も、心を一つにして頑張った証だと思い
ます!全員気を良くしてもう一度踊りを披露してから、更に浜の町の
アーケード街に繰り出し、例の「正調(?)ぶらぶら踊り」を、参加
者全員で踊ってお開きになりました!それにしても、一日でどれぐら
い歩いたのか・・・もう足が痛くて痛くて!!!        

んな、言わば「ヤッツケ仕事」で優勝出来るなんて、僕は最初から
思ってもいなかったので、優勝出来なかったことはそれほど残念では
ありませんが、優勝したチームは「フラダンス」のチームで、次々と
変化する豪華な衣裳は素晴らしかったけど、振り付け自体には魅力を
感じませんでした。現に一面識もない人達が何人も、「アンタ達のが
一番よかったよ♪」って、すれ違う度に声を掛けてくれましたから!
「踊りでは勝ってたけど、衣裳で負けた!」「なんと銀行がお金で負
けた!(爆)」という感じでした!(笑)           

査員の方達も色々と頭を悩ませた結果でしょうから、あまり責める
つもりはありませんが、やはり踊りのコンテストである以上、見掛け
よりも踊りの中身で審査して欲しかったと思います。豪華な衣裳を着
ないと優勝出来ないのなら、お金がなくてGパンとTシャツだけで踊
るようなグループは、最初から優勝の可能性がない事になって、段々
そういう一般の参加者が減るんじゃないかと心配です。皆さんはどう
お考えでしょうか?!                    

た、例の「正調ぶらぶら踊り」についても、長崎を代表する踊りと
しては、どうしてもスンナリと受け入れられません!今回は、浜の町
での総踊りの為に、僕もその振りを覚えて教えざるを得なかったんで
すが、日舞も洋舞も知らないド素人が作ったに違いないと決め付けた
くなるほど酷い振りで、踊るのが恥ずかしくてたまりませんでした!

崎を代表する「正調」と称する踊りなら尚の事、歌詞も曲のアレン
ジも振り付けも、今回のようなコンテスト形式で一般から公募するべ
きじゃないでしょうか!本当に長崎市民全員に普及したいのなら、長
崎で伝統芸能の普及に努めている人達にも好意的に受け入れて貰える
ように、もう一度内容を検討し直して頂く事を、心からお願いしたい
と思います!!!                      




「僕の独り言」TOPへ

前ページへ  次ページへ